街から探す - 首都圏エリア 港区 溜池山王周辺 -

2012/11/02

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東京の中心区を囲い込むように走る総延長12,375mの外堀通りが、霞が関から赤坂方面へと伸びて特許庁前をすぎる付近で、桜田門と六本木方面を結ぶ都心環状線と六本木通りに交差する。この交差点付近が“溜池”と呼ばれるエリアだ。江戸時代、豊富な湧水を堰き止め溜池となったことからこの呼称で呼ばれるようになった。

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賃料相場

オフィス物件総数456棟 (港区 赤坂・青山・六本木エリア)

規模(基準階) 募集物件棟数 平均推定成約賃料(坪単価)
300坪以上 29棟 26,042円
100〜300坪未満 105棟 16,628円
20〜100坪未満 322棟 16,061円

※当社調べ 2012年6月時点で竣工済のオフィスビル
※一部募集条件非公開の物件を除く

歴史的資源を未来へ繋ぐ街づくり伝統文化と先進性が息づくビジネスエリア

明治に入り埋め立てられて“溜池町”がつくられた。溜池町は1967年(昭和42年)に現在の赤坂二丁目に統合され地図から名前を消したが、その名残からか、交差点付近はいまも溜池の名で親しまれている。すぐそばの地下鉄駅が「溜池山王駅」だ。溜池山王駅は、平成9年、東京メトロ銀座線の一番新しい駅として開業した。外堀通りを挟んで港区と千代田区の境界にあたることから、港区から“ 溜池”を、千代田区からは「山王日枝神社」の“山王”を取って名前が付けられた。平成12年には東京メトロ南北線も開通。東京メトロ千代田線の国会議事堂前駅とは改札内で繋がっており、千代田線、丸ノ内線への乗り換えも可能だ。
この交通の利便性に加え、赤坂見附、新橋、銀座、六本木といった商業エリアにも近いため、2008年の調査ではすでに一日の乗降客数が13万人(国会議事堂前駅と合算)を超えており、日比谷駅、霞ヶ関駅などとともに首都機能を支える主要地下鉄駅となっている。この駅を降りて改札を抜け、7番出口へ向けて地下通路を1分ほど歩くと、左手奥に地上へと繋がるエスカレーターが見えてくる。そこは「山王パークタワー」の地下2階だ。山王パークタワーは、2000年3月に竣工した地上44階、塔屋2階、地下4階、高さ約194mの超高層ビルだ。通り沿いの風景を独り占めするように威風堂々とした美しい外観がひと際目を引く。このエリアを代表するランドマークビルと言ってよい。当初の竣工計画では、地上50階、高さ200mを超す大規模な計画が練られていたが、首相官邸が隣接していることから若干の規模縮小を要請され、現在の規模となった。
最大テナントは「NTTドコモ」だ。竣工時から7階〜9階、27階〜44階に入居し本社機能を置いている。同社は、外堀通りを挟んで向かい側にある「国際赤坂ビル」を、2002年一棟借り上げした。現在NTTドコモのグループ会社が次々と入居している。そのため山王パークタワーと国際赤坂ビルを繋ぐ外堀通りは、同社社員の往来が目立ち、二つのビルを繋ぐように敷かれた横断歩道は、同社の専用通路のような観があるという。周辺には携帯電話関連企業も集まってきている。
「国際赤坂ビル」は、2001年に台場へ本社移転するまで総合商社の日商岩井(現在の双日)が入居していた。
山王パークタワーの真裏は緩やかな勾配の丘になっており、ここに今、10月オープンに向け「東急キャピトルタワー」の工事が大詰めを迎えている。延べ床面積88,000屐地上29階、塔屋3階、地下4階という超高層複合ビルだ。オフィス部分だけの床面積は、約31,000屐1階〜3階、14階〜15階、18階〜29階が「ザ・キャピトルホテル東急」となり、2006年老朽化のため休業したキャピトル東急ホテルのリニューアルオープンとなる。18階〜29階の客室は、国会議事堂を始め、東に丸の内、西に神宮外苑、新宿高層ビル群など東京の眺望が一望できるとあって、今からオープンを待ち望む声が多い。エントランス付近は、隣接する山王日枝神社の豊かな緑と一体化した庭園が造られ、散策路が設けられるなど“和”を追求したホスピタリティ溢れる癒しの場となっている。
当ホテルは、旧称「東京ヒルトンホテル」といい、1963年「ザ・ビートルズ」来日公演の際に利用されるなど、これまでさまざまな外国要人をもてなしてきた。日本の伝統美と洋風モダンの絶妙なバランス感覚が国際ホテルとしてのグレードを高め、今そこに新たなホスピタリティの歴史が加えられようとしている。この丘を永田町方向に降りると、今年1月竣工したばかりという「永田町山王森ビル」がある。地上8階というコンパクトな規模ながら、LED照明の導入や最新の制震システム、セキュリティシステムなどを完備し、山王日枝神社の豊かな自然も借景として、解放感溢れるオフィス空間を実現している。屋上のルーフガーデンなど、森ビルのコンセプトが随所に生かされ、多様なワークスタイルを可能とする次世代オフィス空間が、日本の伝統の中に息づいているように感じさせてくれる。
目線を外堀通りに戻すと、通り沿いに開発計画が複数進行していることが分かる。地下鉄出口1分の赤坂二丁目では、すでに東京スター銀行が来春約2500坪の本店移転を決めているというランディック赤坂ビル跡地の「赤坂2丁目3計画(仮称)」の完成間近の風景がみられ、通りをさらに交差点方向に戻って行くと、霞ヶ関三丁目では、地上17階・地下1階の「霞が関東急ビル」が今年11月竣工に向け工事を進めている。霞が関東急ビルは、耐震性やセキュリティ、さらに環境対策など今のオフィスビルに求められる基準を高い次元でクリアしており、レイアウト自由なオフィス空間など、企業ブランディングと利便性を満たすオフィスビルとして注目を集めている。

溜池交差点を六本木通りに沿って曲がりそのまま進むと、森ビルの本社拠点のある「アークヒルズ」がみえてくる。「Vertical GardenCity」の理念をアーキテクチャとして体感させてくれる都心のオアシス的複合ビル。その建物と道路を挟んだ向かい側には、来年11年の竣工に向け、森ビルが仕掛ける「アークヒルズフロントタワー」の建設工事が進められている。延べ床面積24,900屐地上22階、地下1階という大規模計画だ。事務所、店舗、居住空間が共存する理想都市空間がまた一つ新たに誕生しようとしている。
六本木通りを交差点方向にやや戻ると、アメリカ大使館への近道となる榎坂にさしかかる。その坂を曲がったところに、昨年2月竣工したばかりの「赤坂榎坂森ビル」がある。溜池山王駅からちょうど徒歩3分ほどという交通アクセスのよさと、地上11階、地下2階という比較的親しみやすい規模のオフィスビルだ。最新の耐震システムやセキュリティなど最高のスペックでビルグレードを高め、国内のリーディングカンパニーの戦略拠点として注目を集めている。その坂をさらにアメリカ大使館寄りに進むと、「赤坂インターシティ」のユニークな外観が見えてくる。地上29階、地下3階、テラコッタを用いた黄金色の外装が印象的な2005年竣工の超高層ビルだ。
「アクセンチュア」など外資系企業が多く入居している。国際的な解放感と華やかさ、そしてオリエンタルな雰囲気を湛えたこのエリアならではのグレード感あるオフィスビルといえるだろう。
このエリアは、周囲に首相官邸や外国大使館、衆議院議員会館などパブリックな建物が目立つ都心の一等地だ。超高層、高スペックのオフィスビルが林立し、ビジネスの中心にふさわしく人や情報が行き交う喧噪の只中にあっても、歴史を切り拓いていくエリアとしてのグレード感がある。そしてそれがオフィスビルの存在感をさらに高め、“山王”の名にふさわしく、常に都市文化の最高峰から時代の風を吹き下ろしている場所なのだ。

江戸町民の大きな需要を掘り起こした三井


提供/放送大学付属図書館
写真は、明治中期頃、山王日枝神社のある丘から溜池方向を見下ろして撮影された。まだ溜池の水が残っている頃だ。このあたりは、江戸時代、武家屋敷が多く軒を並べていた。
湧水の溜まる池に人為的に堰をつくって溜池としたところを、江戸城の外堀の一部としたと言われる。明治に入っても主に周囲の農家の水田用水として利用されていたが、神田上水や玉川上水などが整備され、徐々に水が枯渇して湿地帯となっていった。1888年(明治21年)には埋め立てられ、溜池町がつくられたが、その後市区改正計画によって外堀通りが敷かれた。昭和に入ると、外堀通りに沿って自動車の輸入会社の販売店が集積するようになり日本自動車(「フィアット」「アウディ」「アメリカン・モーターズ」)、三和自動車(「パッカード」「ポルシェ」)、東邦モータース(「オペル」「オールズモビル」)、日英自動車(「MG」や「ポンティアック」)、安全自動車(「ダッジ」)、国際自動車商事(「ランチア」)、八洲自動車(「クライスラー」)などが軒を連ねた。輸入車は当時の平均的日本人の生活水準からは極めて高価な夢の存在だった。昭和50年代以降はオフィスビル化が進み、現在、当時の面影を残すものは殆ど残っていない。

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